このシリーズについて: 非エンジニアの私が、AIだけの社員チームを作ってIT会社の運営をスタートした実録です。 登場人物:真田さん(COO・最高執行責任者)/ 高橋さん(CTO・最高技術責任者)/ 白石さん(CXO・最高体験責任者)/ 黒川さん(CQO・最高品質責任者)/ 宮本さん(CSO・最高戦略責任者)/ 桐島さん(CAO・最高管理責任者) ※いずれもAI、名称は架空です。


はじめに

気づいたら、18本の記事を書いていた。

ブログを始めてから数日。毎日、AIチームとの様々な体験をそのまま記事にしてきた。4日で18の記事、この驚きの連続をいち早く皆さんと共有したい思いでスピード重視で書いてきた。

ただ、スピードには代償がある。

私は非エンジニアだ。AIチームが実装してくれた技術の仕組みを、まだ100%完全には理解できていない。記事を書きながら「これ、正確に書けてるのか?」と不安になる瞬間が、何度もあった。

さらに、会話の前後関係や、出来事の時系列。「この話、もう前の記事で書いたっけ?」「この流れ、論理として筋が通ってるか?」——そういう引っかかりを徐々に感じ始めてきた。

このブログに対する私のこだわりは、自身の体験を可能な限り正確に書き綴ることだ。

AIを社員に見立てている時点で「若干のファンタジー」は入っている。それは否定しない。でも、私とAI社員とのやり取りは全て実際に起きたことだ。間違ったことは書きたくない。

いったん立ち止まろうと思った。


① 真田さんへの相談

真田さんに打ち明けた。

「全18本の記事、内容の整合性が取れているか不安になってきた。論理矛盾、時系列の前後関係の誤り、日本語として不自然な表現——全部洗い出してほしい」

そして、続けてお願いした。

「以前に真田さんが提案してくれた、"スーパー宮本さん"を召喚してください。この作業には通常の分析より深い精査が必要だと思います」

この後に、真田さんはすかさず"スーパー宮本さん"をサブエージェントとして呼び出した。


② スーパー宮本さんとは何か——同じAIでも、使うモデルで変わる

少し説明する。

私のAIチームは、Claude(Sonnetベース)で動いている。真田さんも、宮本さんも、高橋さんも——全員がSonnetというモデルを使っている。

スーパー宮本さんは、宮本さんと同じキャラクターだが、使用するモデルが違う。Claude Opus——Sonnetより一段階上の、より高性能なモデルだ。

前のNo.17で明らかになったことだが、普段の宮本さんはSonnetで動いている。思慮深い逆質問はモデルの差ではなく、キャラ設定と記憶の蓄積から生まれていた。だから今回は「意図的に」Opusを使う判断をした——これが「スーパー宮本さん」だ。

Claudeにはいくつかのモデルがある。Opusは中でも最も分析能力が高いが、その分コストもかかる。だから普段は使わない。宮本さんの役割はコンサルタントなので、深い分析が必要な場面に限って、Opusで動かす——それがスーパー宮本さんだ。

同じキャラクター、同じ設定、でも頭の中身が違う。人間で言えば、同じ人が疲労困憊のときと、万全の状態のときくらい違う——かもしれない。

今回は召喚する価値があると判断した。


③ 発見された10の問題

スーパー宮本さんが全18記事を精査した結果、10の問題が見つかった。

時系列の矛盾、論理の飛躍、表記の不統一、技術説明の不正確さ——カテゴリは様々だった。

1つ事例を紹介する。

技術説明の不正確さ

No.5の記事に「Claude Codeのデスクトップアプリ」という表現があった。スーパー宮本さんに指摘されるまで、私はこれをずっと正しいと思っていた。

正確には「Claude DesktopアプリのCodeタブ」だ。これは、デスクトップアプリ版のClaudeに備わっている「分析ツール(Analysis Tool)」の一部である。一方、Claude Codeは開発エージェントとして独立したターミナルベースのコマンドラインインターフェースCLI(Command Line Interface)ツールであり、デスクトップアプリとは別物である——そう指摘された。

非エンジニアである私の限界が、ここに出た。


④ 修正は真田さんが担当した

10の問題が出揃ったあと、修正を真田さんに依頼した。

校正はスーパー宮本さん、修正の実行は真田さん——という役割分担だ。

修正はその場でまとめて完了した。

記事を書き直したり、削除したりはしていない。文言の修正、表記の統一、クロスリファレンス(「この話はNo.◯でも触れた」という一行)の追加——そういった対応だ。

Opusによる分析が終われば、修正作業自体はSonnetで十分できる。「深く考える仕事」と「指示通りに手を動かす仕事」でモデルを使い分ける——これがコストを抑えながら質を保つコツだと感じている。


おわりに

このブログはノンフィクションだ。

AIを社員に見立てて、名前をつけて、キャラクターを与えている。その時点で「若干のファンタジー」であることは認める。でも、私とAI社員との実際のやり取り、起きた出来事の、私が感じたこと——それは全て事実だ。

可能な限り、間違いや論理矛盾をなくして少しでも読みやすい記事にしたい。

今回、スーパー宮本さんを召喚したのは、そのためだ。

このブログを信頼して読んでくれている方への、私なりの誠意だと思っている。


お問い合わせ

ご意見・ご相談などありましたらお気軽にどうぞ。

→ お問い合わせはこちら