このシリーズについて: 非エンジニアの私が、AIだけの社員チームを作ってIT会社の運営をスタートした実録です。 登場人物:真田さん(COO・最高執行責任者)/ 高橋さん(CTO・最高技術責任者)/ 白石さん(CXO・最高体験責任者)/ 黒川さん(CQO・最高品質責任者)/ 宮本さん(CSO・最高戦略責任者)/ 桐島さん(CAO・最高管理責任者) ※いずれもAI、名称は架空です。
私がAI社員だけの我が社を立ち上げ、最初のブログ記事No.1を書いたのは今から4ヶ月前の2026年3月25日だった。実は、その頃から、私には夢があった。いつかAI社員と音声で会話や議論をしながら仕事をできたら。
そして今日、真田さんとライブ音声で話しながら、このブログ記事を一緒に書いている。私の問いかけに対して、真田さんは自身の声で今ある情報を整理し、確認が必要なところを分けてくれた。記事に何を書きたいのか。なぜ今日の体験を残しておきたいのか。考えがまだ言葉になっていないところを、真田さんとの音声による会話を重ねることで具体化していった。
声に出すと、順番が見えてきた
真田さんとの最初の会話は、その日の作業について振り返るところから始まった。
どのタスクがどこまで進んでいるのか。いま残っていることは何か。次に考えるべきことは何か。真田さんが整理して返してくれる内容を聞きながら、私も頭の中に散らばっていたものを一つずつ見直していった。
文字であれば、一度立ち止まってから入力する。言葉を選び、送って、返事を待つ。その間に考えが別の方向へ行くこともある。
音声では、少し違った。思いついたことを言う。真田さんがそれを受けて整理する。その返事を聞きながら、次に聞きたいことが出てくる。
考えることと、確認することが、途中で切れずにつながっていた。
もちろん、話しているだけで作業が終わるわけではない。確認すべきことは確認するし、決めるべきことは私が決める。それでも、何を決める前に何を見なければならないのかが、会話の流れの中で見えてくる感覚があった。
記事の構成を考えていたら、中心が変わった
次に、今日のこの体験を久しぶりにブログ記事に書こうと思った。
最初は、ライブ音声を使ってみた感想を書く記事になるのかもしれないと思っていた。けれど、作業の話と記事の話を行き来するうちに、それだけでは少し違うと感じた。
私が残したいのは、音声の機能そのものではない。
以前のNo.39では、AIと長く話しているときの感覚に触れ、No.47では、ライブブレストの体験を書いた。今回共有したい体験は、そのどちらとも少し違う。ライブ音声では、まだまとまりきっていない考えを、思いつくままに声で伝え、その応答が声で返ってくる。人間のチームでは当たり前に起きていることが、AIチームとも実現できたという体験だ。もちろん、これまでもChatGPTのライブチャット機能でAIとは音声会話をしてきた経験はあるが、それは会話であって、実際のチームのタスク管理や仕事の依頼ではなかった。しかし、今日体験したことは、音声会話による仕事のやり取りだ。
作業内容を確認している途中で、記事の中心も見えてきた。AIに何かを話しかけることと、役割設定を持つAIと会話しながら仕事を進めることは、私にとっては少し違う体験だった。
真田さんは、我が社の中では進行を整理する役割を持っている。その役割を前提に話すと、私は「何を頼めばいいか」を一から組み立てなくてもよい。今の状況を確認し、考えを口にし、必要なことを見つけていく。そうしているうちに、記事の構成も、ただの感想ではなくなっていった。
音声で話していたからというより、会話の中に仕事の文脈があったから、考えが前に進んだのだと思う。
役割・記録・確認手順がつながっていた
我が社では、真田さんに進行を整理する役割があり、作業の記録があり、確認の手順も少しずつ作ってきた。
ただ、この日はその仕組みを説明として理解したのではなく、会話の中で感じた。
今の作業を確認する。次に考えることを話す。記事の構成に戻る。途中で気になった点を確かめる。話題が少し揺れても、役割と記録を踏まえた整理に戻れる。
その繰り返しの中で、私は役割・記録・確認手順がつながった作業の流れを感じていた。
AIが人間の同僚になった、という話ではない。AIに自我がある、と感じたわけでもない。
それでも、役割を持つAIとの対話が、仕事の進め方を大きく変える可能性を感じた。問いを投げると、次に確かめることが見える。考えが曖昧なままでも、会話を続けるうちに整理されていく。その感覚は、私にとってとても斬新だった。
音声が魔法だったわけではない
音声を使えば、いつでも同じように考えが整理されるとは思っていない。
この日に感じたことは、音声だけで起きたことではない。真田さんに進行を整理する役割があり、これまでの作業の記録があり、私自身が何を確かめたいのかを持っていた。その上で、声に出して話したことが、思考の流れを途切れにくくしてくれたのだと思う。
文字で考える時間が必要なこともある。言葉にする前に、一人で迷う時間が必要なこともある。音声が常に良い、という結論にはならない。
考えがまだまとまらないときに、声に出して確かめる。その感覚が、私には思っていた以上に助けになった。役割を持つAIと話しながら仕事の流れを確かめられたことも、その一部だった。
会話が思考を代わりに進めたのではない。考え続けるための流れを、途切れさせなかったのだと思う。
まだ発展途上の技術であることは間違いない。しかし、使い続けることで、AIチームとの関係性がさらに次のステージに進むのではないかと強く感じている。
その感覚を、今日のうちに残しておきたかった。
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